八ツ場ダム(やんばダム)
民主党政権になり取り沙汰されている建設事業の廃止。その中でニュースで見かける八ツ場ダム。志賀高原に行く時渋川・伊香保インターを降りて通るロマンティック街道沿いにその八ツ場ダムは建設されている。写真のように建設はだいぶ進んでいる。この建設途中のダムは一体どうなるのか・・・。
長年地元の人はダム建設に反対をし、いざ建設が始まったら廃止。完全に国に翻弄されている。ここで引き返していいのか?
実際に目で見て、ここで引き返すことの意味がわからなかった。無駄使いと言われているものに財布をしめるのか、温暖化、故、想定される水害に対応するのか・・・。言える事は、政権が変わる度にこんな事が起きたらたまったもんじゃないわ・・・。
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コメント
久々登場。
Sunk cost (埋没費用) という概念。これまでの資本投下額に関わらず、new money (今後新たに必要とされる資本) の投入が正当化されない場合(例えばnew money に対する費用対効果がない、またはそもそも該当プロジェクト自体に存在価値がない等の場合)に潔く "no go" という判断をできる。
この考え方があればこそ、「せっかくここまで進めたプロジェクトを中途で廃棄すれば、これまでの莫大な投資が無駄になる」という理由だけで「そもそも間違っていた過去の投資判断を正当化し続ける」という愚行を退けることができるようになる。
日本の公共事業によるダム工事は40-50年前に計画、決定されてきた事業が殆どで、背景には「自民党」(業者による票集め)と「官僚」(出来上がった事業運営を担当する独立行政法人・公益法人への天下り先の確保)へのと「施工業者」(受注による経済的恩恵)という三者間での利権構造がある。
「一旦始めた投資事業を中断することは愚かな事である」という、一見一理ありそうな(しかし論理的には正しくない)ロジックを振りかざして税金を湯水のごとく使い続けてきた自民党、官僚、業者間の癒着を断ち切るには少し荒療治も必要なのである。このおかげでダムの他にも日本中には釣り堀化した国際級港湾や、飛行機の飛ばない地方空港や、イノシシしか使わない道路がゴロゴロとできてしまったのである。
これとは関係ないけど、この間イチローが9年連続して200本安打を達成した日のインタビューで「どうしたら200本の安打を
打てるのか?」という質問に対する答に感動した。「まず199本の安打を積み重ねること」だって。さすがイチロー。深い!
投稿: 旅人 | 2009.09.20 08:15